心療内科

うつ病

「気分の落ち込み」、「食欲がわかない」、「最近寝つきが悪い」、「何をするにも意欲がわかない」。このような症状の場合は、うつ病の可能性があります。うつ病は、「早めに治療を始めるほうが改善も早い」とされています。無理をしないで、まずはご相談ください。

症状

  • 気分が落ち込む、自信がなくなる
  • 集中力や判断力の低下
  • 悲観的な考え方になる
  • 気力がなくなり、何事にも興味を持てなくなる
  • 不眠、食欲低下、肩こり、頭痛、便秘、性欲の低下、胃の不快感、だるさ

原因

<職場でのストレス>

  • 長時間労働によるストレスで寝る時間がない
  • 上司とのトラブル
  • 仕事が思うようにうまくいかない など

<プライベートのストレス>

  • 彼氏と喧嘩して別れた
  • 夫婦関係がうまくいっていない
  • 退職をして時間を持て余している
  • 学校の進学など、環境が変わることによってうまく馴染めない
  • ある季節になると体調が悪くなる
  • 子どもの独り立ちや肉親の死去
  • 妊娠、出産、閉経、リウマチなど身体的な負担によるもの
  • 薬の副作用によるもの(高血圧治療薬、経口避妊薬、インターフェロン、副腎皮質ホルモン)
  • 生理周期によるもの(月経前症候群) など

うつ病になりやすいタイプについて

  • 仕事熱心
  • 真面目、几帳面
  • 完璧主義
  • 凝り性
  • 他人に気を使いすぎる人

社交不安障害、社交不安症

社交不安障害になると、例えば、仕事の会議などで発表しなければならないといった場合に、喉が渇き、体が震え、どもったり、緊張したりする症状が出ます。また、外食するために店に入るのが怖くなったり、人の多い電車に乗車ができなくなったりします。

大勢の前でのスピーチで緊張することや、初対面の人に挨拶するのが恥ずかしいことなどは、多くの方も経験があることだと思います。重症化すると、この状況を恐れて避けようとして、仕事や学校に行けなくなるケースもあります。

今までは多少の緊張だけだったのに、急に緊張が激しくなり、動悸が激しくなるなど、突然現れる症状のため、自分でも変化に気がつきやすい病気です。

不安を感じる状況

  • 外食や人前での食事
  • 人前でのスピーチや会話
  • 上司や目上の人の相手をすること
  • 大勢の人の注目をあび、何かをする場合
  • 人前で文字を書くこと
  • 初対面の人と会ったり、話したりすること

症状

恐怖や不安によって、体にも多くの症状が現れます。

  • 顔が赤くなる、青くなる
  • 汗をかく
  • 頭が真っ白になる
  • めまい
  • 手足の震え
  • 動悸
  • どもる
  • 声が出なかったり、震えたりする
  • 食事が喉を通らない
  • 口の中がかわく

パニック障害

突然、不安や緊張感が出て、どんどん高まり、動機、めまい、発汗、吐き気、手足の震えなどの発作を起こし、これを繰り返すことで、生活に支障がでる状態を「パニック障害」と言います。

パニック障害になると、「死んでしまうのではないか」「また発作が起きたらどうしよう」などと不安になり、一度発作が起こると、自分ではコントロールができなくなるため、その状況を避けようとします。例えば、電車の中やエレベーターの中など、閉じられた空間では逃げることができないため、次第に外出するのが難しくなります。

パニック障害の場合、発作が起きて救急車で運ばれたとしても、内科での診断では「異常なし」と判断されることもありますが、発作を繰り返し起こすような場合には、パニック障害からくる「パニック発作」であることが考えられます。

パニック障害は、薬の処方と診療療法を合わせておこなっていきます。無理をせず、自分のペースで取り組むことが大切です。

症状やサイン

パニック障害になると、パニック発作を繰り返すことで、「予期不安」や「広場恐怖」が現れるようになります。

【予期不安】

「また発作が起きるのではないか」といった不安を強く感じる症状のことです。パニック発作を繰り返すと、発作がないときでも、次に来るかもしれない発作を恐れるようになります。次第に、「次は死んでしまうかもしれない」などと、不安が消えなくなっていきます。

【広場恐怖】

発作が起きた時に、「そこから逃げられない」「助けが得られない」など不安を抱く場所ができると、その場所や状況を避けるようになります。次第に、電車に乗ったり仕事に行ったりすることができなくなり、日常生活に支障をきたし始めます。さらに症状が進行すると、引きこもりになり、友人との連絡も頻繁に取ることができなくなってしまいます。

強迫性障害

よくあるのは、「確かめたはずなのに再度確認をする」「何度も手洗いをする」などの症状です。
例えば、「家を出る時に鍵をかけたはずなのに、気になって家に戻る。確認をして家を出たにもかかわらず、再度鍵をかけたか気になり家に戻る。」こういったことを繰り返す症状に悩まされます。また、「頭に浮かんだ根拠もない妄想に近い考えにとらわれ悩み続ける」など、日常生活に支障が出てくることもあります。

症状やサイン

<不潔恐怖と洗浄>

過剰に手を洗ったり、入浴をくりかえしたりします。また、つり革やドアノブを不潔だと感じて、触ることができなくなってしまいます。

<加害恐怖>

「誰かに危害を加えたかもしれない」という不安が常にあり、「テレビニュースや新聞に事故として出ていないかを、周囲に確認する」などの行動をします。

<確認行為>

戸締まりしたか、ガスの栓を閉めたか、電気のスイッチを消したかなどの確認する行動を、何度も、何度も、過剰に繰り返します。

<儀式行為>

自分自身の決めた手順に物事を進めて行かなければ気が済まず、どんな時でも、決めた順番で行動します。また、自分では無意味と思っていても、ある一連の行為をしないと不安で気がすまない。その決まった一連の行為を儀式行為といいます。時にはそれで家事や仕事などの日常生活に支障をきたすこともあります。

<物などの配置やこだわり>

物の置き場所などにこだわりがあり、自分の決めた場所に物が置いていないと不安になります。

摂食障害

摂食障害には、「過食症」と「拒食症」の2種類があります。

拒食症

「太りたくない」という気持ちが強くなり、食事ができなくなってしまうのが「拒食症」です。特に、若いときに発症する例が多く見られます。食事量が減り、低カロリーの物しか食べなくなるので、体重が極端に減り、生理がストップしてしまうなどの症状があります。拒食症から過食症になることもあるため、注意が必要です。本人に「痩せたい」という思いがあることから、なかなか治療を始めることができません。

過食症

一度食べ始めると止めることができなくなり、どんどん太ってしまうのが「過食症」です。きっかけとしてストレス発散のため、食べ過ぎが続いているケースや、それ以前に拒食症が存在していたケースがあります。
「過度に食べ過ぎて吐く」「食べ過ぎを後悔して憂鬱になる」などの症状があります。
早期の治療で完治は可能ですが、慢性化すると治療が難しくなるのが特徴です。

過食症の症状

  • 家族が見ていない時や、真夜中など誰もいない時に、短時間で大量に食べることがあり、それをやめられないでいる
  • ストレスを感じると過食になる
  • 食べている時は良くても、食べた後に自己嫌悪に陥る
  • 食べ過ぎたことが不安になり、指を喉にいれてもどす
  • 下剤や利尿剤を使用して、無理に排泄しようとする

治療

摂食障害は、慢性化すると治療が難しくなる傾向があります。そのため、発症してすぐ、もしくは1~2年以内の間に、早めに相談に来ていただくことをおすすめします。長期化すれば治療が難しくなる一方で、早めに治療を始めると、完治する例も多く見られます。

患者さまご本人は、体重が増えることを極度に恐れているため、しっかりとカウンセリングをおこない、ご家族のサポートも得ながら治療を進めていく必要があります。ダイエットしようとしてうまくいかない方など、気になることがあれば、早めにご相談ください。

睡眠障害

私たちは、睡眠をとることで心身の疲労が回復し、健康な毎日を送ることができています。睡眠障害というのは不眠症だけではありません。十分な睡眠ができないために、だるさや眠気を感じ、日中に集中力が低下し、日常生活に支障が出ていることを指すこともあります。

睡眠ができない、または、日中にひどい眠気におそわれる症状が1ヶ月以上続く場合には、睡眠障害である可能性があります。比較的、ご自分で自覚しやすい症状でもあるため、気がついたらまずはご相談ください。

症状やサイン

<本人が自覚できる症状>
  • 不眠
  • 日中の眠気、過眠
  • 睡眠時の異常な行動
  • 悪夢を見る
  • 睡眠のリズムの乱れ
<他人に指摘されて気がつく症状>

寝ぼけなどは、家族の人が気づいて、指摘を受けてから気がつくこともあります。

  • いびき、無呼吸
  • 睡眠中にする異常な行動

睡眠障害に多い悩み

最近では、睡眠障害と診断されて処方された薬について、「薬を慢性的に使用するのが怖い」といったご相談が増えています。「どのようにして薬を減量していけばいいのか分からない」「どのようにして薬をやめればいいのか分からない」。このような悩みをお持ちの患者さまも、ぜひご相談ください。

適応障害

適応障害は、職場や家庭などの日常生活で明確なストレスを感じる状況の中で、ストレスが原因で不安や落ち込みなどの症状があらわれることがあります。徐々に体調が悪化するため、なかなか気がつきにくい病気です。

今まで会社や学校に行けていたのに、いつのまにか行くことができなくなってしまったということが起こります。例えば、仕事がストレスになっていて軽症な場合は、「休日には気分が楽になり、趣味を楽しむことができる」など、常に憂うつな状態になるうつ病とは異なります。

長期間放置するのではなく、何かの兆候が出た段階で、相談に来ていただくことをおすすめします。

原因

  • 職場・プライベートのストレス
  • 不眠

症状やサイン

  • 意欲がわかない
  • 出社恐怖
  • 不安感が強くなる
  • 無断欠席
  • 暴飲暴食
  • 食欲の低下
  • 買い物依存
  • イライラしやすさ
  • 吐き気、頭痛、めまい

症状が慢性化する前にぜひご来院ください

仕事でのストレスやプライベートでのストレスなど気になることがあれば、
まずは気軽にご相談ください

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